1. 寒く霧雨の6月のリマ市
6月3日から6月14日にかけて、ある商品のペルーでの販路開拓のためにリマ市などへ出張してきました。今号では進行中の企画を中断して、リマ市などで見たことや考えたことを少しばかりご紹介したいと思います。
去年の7月、8月にリマ市を訪問して思ったことは湿度が高く、毎日曇天であるということです。在ペルー国日本大使館の資料1)によると、「リマ市は太平洋岸の標高0~約200メートルに位置し,気温は夏期(11月~4月)の最高気温が30℃,冬期(5月~10月)の最低気温が10℃(平均は22℃前後)と年間を通じて比較的温暖です。湿度は年平均で86%、冬期には最高湿度99%と一年中を通じて著しく高く,実際の気温より寒暖がより強く感じられる。雨量は極めて少なく,僅か冬期にガルーアと呼ばれる霧雨が主として朝晩に降る程度である。(一部変更)」とあります。また、ジェトロさんの資料2)では、「冬に当たる6月から8月ごろまでは一日中太陽が出ない曇天が続くのが一般的で、時々冷たい霧雨が街中を覆う。気温は、10度以下になることはないが高湿度で肌寒く感じられるため、セーターなどの防寒具も必要になる」とあります。
今回もリマ市では降っていました、毎日のように朝の霧雨が。毎朝、下の写真のような天気でした。一方、リマ市から南方へ車で数時間も走れば、そこは乾燥した砂漠地帯、日差しが強いが日陰は涼しいといった気候の地域になります。そんなリマ首都圏には、ペルー国人口の3分の1程度にあたる約1,000万人が住んでおり、この特徴的な気候に関連したさまざまなニーズとビジネスチャンスがあると考えています。
6月のリマ市の朝
リマ市から南方にあるイカ市のオアシス
2. 定宿
今回はAirbnbで、リマ市のビジネス街近くにサービスドアパートメントを見つけました。ホテルよりも割安なうえにキッチンで簡単な食事も作れるので、短期出張とはいえこちらの方が断然便利に感じます。これからもこのスタイルの宿に滞在することになるだろうと思います。
リマ市ビジネス街近くのサービスドアパートメント
3. 市場調査雑感
今回は市場調査のためにホームセンターへ複数回行きました。こちらのホームセンターも日本の郊外のものと同様に大規模です。対象は家庭用やDIYのみでなく、プロユースも多く扱っています。いろいろと目についたのですが、やはりOEMでのものを含む中国製品が市場を席捲している印象です。
中国製と日本製の排水ポンプが隣同士で比べられるようにして置かれていました。日本製のものは中国製に比して1.5倍ほどの価格です。いろいろと戦略があるのでしょうが、敢えて性能や品質を訴えて高い商品を買ってもらうというのが日本の製造業がとる基本なのでしょうね。
リマ市内のホームセンター
中国製と日本製の排水ポンプ
「こものや」という6ソル(約200円)均一ショップをスーパーマーケットで見かけました。ここもまた、現地の1ソルショップとの競争のなかで、品質を武器に戦っているようです3)。説明書きが日本語表記のまま、というのはコストダウンの作戦でしょうか。
均一ショップ「こものや」の商品
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。次号では、リマ市での飲食について紹介いたします。
1) リマ案内、在ペルー国日本大使館、平成27年10月
2) リマスタイル JETRO ビジュアルで見る世界の都市と消費市場、ジェトロ・リマ事務所、2018年3月
3) ペルー・リマで日本の便利品が買える人気の6ソレスショップこものやKOMONOYA、ペルー観光案内サイト、http://peru-travel.club/lima-komonoya/
0コメント